2022年度版「公務員をめざそう」
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OB・OGからのメッセージ24公務員をめざそう社会課題を解決するために何が必要かを見極め、調整し、実行する 公務員と一口に言っても様々な仕事がありますが、霞が関の国家公務員の職務を端的に表せば、「社会課題を解決するための仕組みをつくること」だと考えます。法令や制度の策定、予算編成や人員査定等を通じて「必要な仕組みを形づくる」わけですが、大事なことは、単にアイデアを出すことに留まらず「調整し、実現すること」です。そのためには、物事の全体像、課題とその背景・実態をしっかり把握する必要がありますし、政策がもたらすハレーションも勘案しながら様々な関係者・有識者と議論して、「課題に対して真に必要なことは何か」等について何度も軌道修正しながら調整していくことになります。 また、法令や制度を策定、予算を配分すればそれで終わりということでは決してありません。施策の実行性を高めるため、各府省、地方公共団体、関係団体や国民のみなさんへの連絡等の仕方や制度の運用等についても常に試行錯誤の連続であり、社会課題、政策目的に対して、「効果が出るまで。変わるまで。」手を変え、品を変えて取り組み続ける必要があります。その際、法令、制度、予算が最適な解決策、必要なアプローチでないこともたくさんあり、自分のこれまでのキャリアパスで得た知識、経験、人脈等も十二分に活かして状況を打破していくことが求められます。 みなさんにおかれては試験勉強も大変だとは思いますが、平素から様々な物事に関心を寄せて自分なりの考えを持ち、他人の意見を聞き、そして議論し、その上で「どうやったら実現できるか。自分自身が汗をかいてできることは何か。」について、思考を巡らせてみてください。野口 智紗樹さん● 総務省 (内閣官房内閣人事局 出向中) 勤務● 法学部 政治学科 卒業様々なフィールドを舞台に、社会の未来を拓いていく グローバル都市であり日本の首都、江戸から続く歴史と文化の街、山・海・島を擁する大自然。様々な顔を持つこの自治体で働きたいと思い東京都庁に決めました。採用後は人事系の部署に配属され1・2年目は採用試験・PRを、3年目の現在は職員の給与制度に関する仕事を担当しています。例えば、PRでは東京の未来を担う人材を求めてパンフレットの作成や説明会で講演を行ったり、現在の仕事では職員にとって重要な賃金について毎年調査研究を行ったりなど、東京都を支える「人」に関わる業務が多く非常にやりがいのある仕事です。 また、このような業務以外にも東京都は福祉・子育て事業、河川・道路などの都市計画、スポーツ・文化振興など様々な業務分野を抱えています。部署の異動も頻繁に行われているので仕事を通して幅広い経験ができることが東京都で働く魅力です。 私が公務員を目指したのも幅広い経験ができることやスケールの大きい仕事ができるというところに魅力を感じたからでした。はじめは父が公務員という理由で何となく…だったのですが、様々な官公庁の説明会に参加するうちに「こんなにも色々な仕事ができるんだ!」と感じ、どんどん惹かれていったことを覚えています。 そんな「公務員」の仕事ですが、新型コロナウイルスの影響もあり大きな転換期を迎えているなと感じています。東京都でも、DXと呼ばれるデジタルの力で都政や社会を変えていこうという取り組みを進めている真っ最中です。自分自身のアイデアで社会の未来を拓き、より良いものに変えていく。そういった魅力的で挑戦しがいのある仕事が皆さんを待っています!窪田 晶彦さん● 東京都庁 勤務● 法学部 法律学科 卒業大学生活と進路選択 私は入省1年目で、現在国際保健外交に関わる部署で勤務しています。大学時代に挑戦した留学や海外現地調査などを通して、「国益を守る仕事につきたい」と思い外務省に入省しました。毎日多くのことを学ぶ機会があり、自分の携わった事業が新聞やニュースに掲載されると非常に大きなやりがいを感じます。また、日々の業務だけでなく、専門言語であるポルトガル語の学習にも力を入れています。外交官として自分自身を成長させるために、業務や研修などに引き続き真摯に取り組み、今後も多くのことに積極的に挑戦していきたいです。 私は、大学入学時に自分が公務員試験を受けるということを全く考えていませんでした。ただ漠然と「国際的な仕事につきたい」と思い、興味関心のあることに積極的に挑戦していました。その1つ1つの経験を通して外交官になりたいと思うようになり、試験を受けることを決心しました。大学生の皆さんには、自分の興味関心分野にチャレンジし、大学生活を実りあるものにしていただきたいと思います。中央大学には充実したサポート体制があるので、ぜひそれを活用し、将来自分がやってみたいことを考えていただければ幸いです。応援しています!河野 公彦 さん● 外務省 勤務● 法学部 政治学科 卒業変化する時代の中、地方自治体で働く みなさんは、社会人としてどのように働きたいか、思い描けていますか。わたしは学生時代、人のためになる仕事に就きたいと考えていた折に、地方自治体で働いている先輩から、「大変なこともあるけど、人のために働けるよ」と聞き、地方自治体を就職先として目指すことにしました。 わたしは現在、港区役所子ども家庭課で、お子さまに対する給付金の支給を担当しています。家族の多様化により、家庭の事情は様々で、区民のみなさまに多くの質問・相談をいただきます。ときには、要望に応えることが難しく、これで良かったのだろうかと自分の対応に悩むこともありますが、感謝の言葉をいただくことができたときは、人のために働けていることや、人の生活を支えていることを実感し、嬉しく思います。また、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大するなかで、経済的影響の大きい子育て家庭に対し食料品等を配る港区独自の事業を行った際は、「子どもと団らんできる時間が増えました」など感謝の言葉をいただけることが多くあり、港区で働いていてやりがいを感じます。 地方自治体での仕事に、事務的な印象をもつ方もいるかもしれません。しかし、わたしは、港区で様々な声をお聞きするなかで、それぞれの生活に寄り添う姿勢が大切だと考えるようになりました。また、変化する時代の中、地方自治体においても、変化に柔軟に対応することが大切だと感じています。 地方自治体での仕事は幅広く、みなさんが活躍できる場所がある職場です。みなさんの、志望先への合格および活躍を、心より応援しています。谷田 紗貴子さん● 港区役所 勤務● 法学部 法律学科 卒業

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