2022年度版「公務員をめざそう」
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石いしばし橋 菜ななこ々子さん文学部 人文社会学科心理学専攻大妻多摩高等学校中なかにし西 うららさん法学部 政治学科中央大学附属横浜高等学校三鷹市役所内定者の声公務員を目指した理由 公務員を目指すようになったきっかけは、高校時代に参加した里山整備ボランティアです。その経験を通じて地域の人々と対話・協力しながら、地域に貢献することのやりがいや喜びを感じました。その後、法学部政治学科に入学し、江藤俊昭教授の地域政治論の講義を通して、地方分権化政策によって地方行政と住民とが協働し地域の資源を最大限に活用する地域経営の重要性が高まってきていることを学びました。そこから、地方公務員の行政サービスを通して身近で愛着のある地域に直接貢献できるところに魅力を感じ、公務員を目指すようになりました。勉強方法 筆記試験対策は問題集をとにかく解いて知識を定着できるように努力しました。特に法学系は判例の状況がややこしい場合が多いので、なるべく図を描いて視覚的に頭の中を整理していました。また、私自身あまり人前で話すことが得意でなく、面接試験対策が一番苦労しました。公務員の面接試験用の一問一答集を書店で買い、質問とその返しを入念に公務員を目指した理由 大学の専攻で、母親支援や子どもの居場所作りの大切さを学び、市役所で公的に支援をできることもたくさんあると知り、公務員に興味を持ちました。また様々な人の為に幅広い分野で働きたい気持ちもあったので志望しました。そして、父が公務員だということもきっかけの一つとなりました。勉強方法 筆記試験に関しては、多くの市役所でSPI試験を取り入れてきているので、SPIの対策を重点的に行っていました。試験はとにかく時間との勝負なので、問題を繰り返し解いて頭に入れ、問題を見た時にすぐ解法が思い浮かぶように練習していました。特に、慣れが非常に大切な数的処理には時間をかけました。文章理解や常識分野の知識問題などは隙間時間にコツコツ覚えていきました。SPIでは難問はあまり出ないので、基礎固めを大事に、何度も似たような問題を探し、単元ごとに苦手を潰していきました。逆に、苦手な分野を把握し、本番で出題されたら後回しにして時間を有効活用できるようにもしました。 面接試験に関しては、とにかく自治体が今何に力を入れているのかを知っておく必要があります。私は市の総合計画をじっくり読み、勉強しました。数多くある計画の中で興味のある分野を見つけ、自分が入庁したらどのように活躍できるか等も考えて面接に臨みました。市のHPはもちろん、市独自のYouTubeチャンネルも定期的に見ていました。また、実際に市に足を運ぶことも大切だと思います。まちをゆっくり散策することで新たな発見や、まちの改善点が見つかるかもしれません。私は「実際に訪れたことのある場所」を面接で質問されたので、行っておいてよかったと実感しました。在学中、公務員の勉強以外で力を入れたこと 私は10年間ダンスを続けています。大学でもダンスサークルに所属し、日常生活がサークル中心になる程没頭していました。最後の一年はコロ暗記したり、面接の場数を踏むために準公務員の選考も受験したり、本命である公務員の面接時に緊張で言葉が詰まらないように努力しました。また、面接の後、面接でされた質問や受け答えとして良かったところ・悪かったところを書き出し、毎回フィードバックを行なっていました。これらの努力を重ねた結果、徐々に面接に対する苦手意識が克服されていきました。公務員試験に向けたモチベーションの保ち方 受験自治体への理解を深めるために街歩きを行い、「公務員になりたい!」というモチベーションを保っていました。地元でよく見知っている地域であっても、街の中を歩いていると意外と知らない新しい一面を発見でき、その街歩きを通して得られた発見から面接の際の話の話題につなげられた時もありました。どの自治体でも「市内でお気に入りの場所はどこか?」や「市の強み・弱みは何か?」は定番の質問なので、街歩きをして市の現状を直に見て把握することはとても大切だと思います。また、ウォーキングを通して、就活で張り詰めた心身をリフレッシュできるところも街歩きの良いところだと思います。後輩へのメッセージ 就活を通し理不尽な質問を受けたり悔しい思いをしたりしたことが何度もありましたが、その分一生忘れることのできないような人との出会いも経験することができました。「捨てる神あれば拾う神あり」という諺が身に染みて感じられた一年でした。思うように結果が出なくても、諦めずに自分のペースで歩みを進めれば、自ずと最善の道が開けると思います。どうか最後まで諦めずに就活頑張ってください。応援しています。ナの影響でなかなか思うように活動ができませんでしたが、オンラインショーケースを考案するなどみんなで協力しながら様々工夫をして楽しく過ごすことができました。面接試験では、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)が必ず聞かれるので、このような経験があってよかったです。後輩へのメッセージ 私はすごく緊張しいで、面接の前は毎回病んでいました(笑)。かといって就活において面接は避けて通れないので、キャリアセンターの方に何度も面接練習をしていただきました。言葉に出して練習することで、緊張しても冷静に質問に対して答えることができました。丁寧なフィードバックやアドバイスも頂けるので、非常に勉強になりました。 また、近年の公務員面接試験は人物重視の試験が多くなっています。時には鋭い質問や切り返しもあったのですが、自分の意志や経験について一生懸命伝えれば面接官もしっかり聞いてくれます。面接官との会話を楽しむことが大切だと思います。練習通りにいかなくても落ち込まず、明るく元気に面接に臨んでください! 公務員試験は民間と異なり、スパンが非常に長いですが、諦めずにコツコツと努力していけば、結果はついてきます。応援しています。稲城市役所22公務員をめざそう

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