2021年度版「公務員をめざそう」
25/28

OB・OGからのメッセージ24公務員をめざそう「人」の未来をつくり、これからの「日本」を創造する 「誰もが自由に自己実現を追及できる社会づくりがしたい。」学生時代、そんな思いで国家公務員を志してから早5年が経ちました。 現在私は文化庁で、外国人に対する日本語教育の推進に向けた様々な取組を担当しています。直近では、日本語教師の資格化に向けた法案を検討しており、日本語教育機関をはじめとする関係者や関係省庁との意見交換、資料の作成などで毎日があっという間に過ぎていきます。仕事量も多く、働きはじめてから失敗や苦しいことも数えきれないほど経験しましたが、その反面自分が考えた施策が形になることで、一人でも多くの方々のためのより良い社会づくりに携われている実感を日々感じることができますし、子どもや大人の未来を創っていく文化庁や文部科学省の仕事がたまらなく好きで、毎日誇りとワクワクを感じながら働いています。 大学生活を振り返ってみると、あの4年間が今の私の基盤になっていると言っても過言ではないかもしれません。在学中は何事にも興味を持ち、自分なりの軸を作るということを意識していました。お世辞にも学業に熱心だったとは言えませんが、ゼミで一生懸命先生の考えを吸収したり、ボランティアをしたり、インターンや説明会に行ったり、アルバイトも頑張ったり、OB・OG訪問をしたり… 様々な考えの人がいる環境に自分を置くことで視野を広げようと努力するとともに、「自分だったらどうする?」という自分なりの意見を常に意識していました。その経験は、様々な人の意見を聞きながら積極的に施策を生み出す今の仕事のスタンスにきちんと活きていると感じます。 是非皆さんには、今しかない「時間」、「人とのご縁」を大事にしながら、様々なことに飛び込んでみる挑戦の心を大切に、日々を過ごしていただけたらと思います。心から応援しています!藤田 あかねさん● 文部科学省 (文化庁に出向中) 勤務● 法学部 政治学科 卒業変わる行政、公務員 私は現在、入庁4年目で、政策法務課という部署に所属にしています。政策法務課では、文書・法務など県政の基盤となる業務で担当課の支援を行いますが、その中で私は、文書の担当として、県庁内の処理や管理のルールを決めたり、文書の審査を行ったりしています。主に県庁内部を相手にしていますので、いわゆる「縁の下の力持ち」の役割です。 さて、公務員を目指すみなさまにとって、公務員の仕事はルーティンワークというイメージを一部持たれると思います。(私自身も学生時代に少し不安がありました。)実際に公務員になって分かりましたが、業務の効率化のためにマニュアルに沿って処理することもある一方で、社会の変化への対応が求められる仕事だといえます。とくに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって生活が一変しましたが、その中で行政は、感染対策や国民への支援といった対応を行い、重要な役割を果たしています。また、日本のデジタル化の遅れが露呈するなど行政も変わらなければいけない状況で、私も県庁内部の事務の改革に当たり、調整に奔走しているところです。 今はかつてないほど変革の時期であり、今後数十年間の在り方が変わってくる大事な時期ではないかと感じています。だからこそ、この先が長い若手職員が最も将来を考えなければならないと思っています。みなさまにはぜひ公務員を目指していただき、私たちのこれからを一緒に作っていきましょう。安藤 大樹さん● 千葉県庁 勤務● 法学部 法律学科 卒業社会課題を解決するための仕組みとしての「公務員」 みなさん、これまでの人生の中でたくさんの「選択」をしてきたかと思いますが、長いものでもせいぜい先6年程度のスパンでの選択だったのではないでしょうか。一方で、職業選択に当っては、転職市場が活発化しているとはいえ、(特に、公務員については)ある程度長いスパンを見越した「選択」が必要になりますので、「やりたいこと」や「なりたい自分」について改めて自問自答してみてください。決して「公務員になりたい」ということを入り口とするのではなく、「自分が実現したいことは何か」という視点で多角的に思考を巡らせてみて、その実現の手段のひとつとして、「公務員」の門を叩いてくれればと思います。 さて、公務員と一口に言っても様々な仕事がありますが、殊、霞ヶ関の国家公務員の職務を端的に云うと、「社会課題を解決するための仕組みをつくること」だと考えます。法令や制度の策定、予算編成や人員査定等を通じて「必要な仕組みを形づくる」わけですが、大事なことは、単にアイデアを出すことに留まらず「調整し、実現すること」です。そのためには、物事の全体像、課題とその背景・実態をしっかり把握する必要がありますし、政策がもたらすハレーションも勘案しながら様々な関係者・有識者と議論して、「課題に対して真に必要なことは何か」等について何度も軌道修正しながら調整していくことになります。みなさんにおかれては試験勉強も大変だとは思いますが、平素から様々な物事に関心を寄せて自分なりの考えを持ち、他人の意見を聞き、そして議論し、その上で「どうやったら実現できるか」ということに思考を巡らせてみてください。野口 智紗樹さん● 総務省 (内閣官房内閣人事局出向中) 勤務● 法学部 政治学科 卒業未来の“YOKOHAMA”を創る仕事 ~日本最大の基礎自治体~ 皆さんは、10年後、いや50年後の未来の横浜市をどう思い浮かべますか?常に未来を想像しながら、現在為すべき政策を考え、実行する。横浜市で働くことの魅力の一つは、まさにこういった視座のもと、仕事ができるということではないでしょうか。私自身、入庁後人事部門(局)に配属され、採用・昇任等の人事制度の企画立案業務に携わった後、現在は企画部門(区)に異動し、観光やまちづくり等の企画立案業務に携わっています。 昨今の新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会情勢は大きく変化しました。この状況下で行政として何ができるのか。50年後の将来を見据えたうえで、今どのような地域ニーズがあって、何をすべきなのか。そのようなことを組織として議論し、企画し、実行する。そのような毎日を過ごしています。 日本最大の政令指定都市である横浜市で働く中で、様々な気づきを得ることができました。他の指定都市に先んじて区役所機能の強化が取り組まれてきた横浜市では、市民に身近な区役所と専門性を持つ局が1つの組織内で連携し、双方向から政策を実施し、横浜市を色々な側面から活性化させています。そのため、区・局それぞれに魅力・やりがいがあります。 最後に後輩のみなさんに伝えたいことは、「仕事は、職場や仕事内容ではなく自分次第である。」ということです。私は、働きたい場所、やりたい仕事について自分で理想像を描き、就職活動をしていました。しかし、社会人として成長を目指して試行錯誤する中で、最も大事なのは「与えられた場でどのような能力を育み、それを発揮するか」であると感じました。みなさんが自身の能力を育み、発揮し続けられる環境に巡り合えるよう心から応援しています。田邉 拓也さん● 横浜市役所 勤務● 法学部 政治学科 卒業

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る